年金だけが不安な一人暮らしでも心穏やかに過ごすための老後準備チェック

コミュニケーション
  • URLをコピーしました!
目次

豊かな「おひとりさま老後」のために、この記事でお伝えしたい3つのポイント

老後を楽しむ
  • お金・健康・人間関係の3本柱を、バランスよく整えることが「安心ひとり老後」の土台になる
  • 「今の暮らし」を少しだけ整えることが、そのまま将来の自分を助ける最善の老後対策になる
  • 一気に完璧をめざすのではなく、「今日ひとつ変える」積み重ねが、豊かなおひとりさま老後をつくる

私自身も60代に入り、「もしこのまま一人で年を重ねていったら、どんな老後になるだろう」と考えることが増えました。あなたも同じように、年金や健康の不安、万が一倒れたときのこと、人とのつながりの途切れなど、ふと胸をよぎることはありませんか。

ただ、ぼんやりと不安を抱えているだけでは、気持ちばかりが重くなります。大切なのは、「何を心配しているのか」を言葉にして、「では何から手をつければいいか」を具体的な行動に落とし込むことです。

この記事では、ちょっと心配性な60歳男性の私が、自分自身も実践している「おひとりさま老後を豊かにするための対策」を、お金・健康・住まい・人とのつながりなどの切り口から、できるだけわかりやすくまとめました。
むずかしい専門用語はなるべく使わず、同世代の友人に話すようなつもりで書いていきます。読み終わるころには、「老後が怖い」から「これなら、少しずつやってみようかな」と感じていただけたらうれしいです。

豊かな「おひとりさま老後」のために今から考えたいこと

  • 老後の不安を「お金・健康・人間関係」に分けて整理する
  • 「なんとなく不安」から「ここは大丈夫・ここは対策が必要」に変える
  • 60代の今こそ、小さな準備を始めるのにちょうどいいタイミングだと理解する

おひとりさまの老後というと、「孤独」「お金が心配」「病気になったらどうしよう」と、暗いイメージが強くなりがちです。でも一人だからこそ、暮らし方も時間の使い方も、自分で自由に決められるという大きな利点もあります。
私の周りにも、配偶者に先立たれた方や、もともと結婚を選ばなかった友人が何人もいますが、「早めに準備をしておいた人」と「何もしないまま年を重ねた人」とでは、70代以降の安心感や表情がまるで違います。

ポイントは、不安を一つずつ言葉にして「どの不安には、どんな対策があるか」を具体的にすることです。お金の不安なら「年金+貯蓄+少しの仕事」、健康の不安なら「検診+運動+食事」、人間関係の不安なら「地域+趣味+オンライン」といった具合に、いくつかの柱に分けて考えると、急に道筋が見えてきます。

そして、60代というのは、体力もまだ残っていて、働き方や住まいも調整しやすい「最後のゴールデンタイム」です。「もう遅い」ではなく、「今からなら、まだまだ間に合う」と前向きにとらえて、できるところから一緒に整えていきましょう。

おひとりさま老後の現実を知ることから始める

  • 現実を知ることは、落ち込むためではなく「備えの地図」を描くため
  • 一人だからこそ起こりやすいリスク(孤立・急病・認知症)を知っておく
  • 「怖がりすぎ」でも「楽観しすぎ」でもなく、ほどよい危機感を持つ

おひとりさま老後の話をするとき、「怖いから考えたくない」と話をそらす方は少なくありません。実は私も、50代半ばまではそうでした。しかし、身近な同年代の友人が倒れ、しばらく誰にも気づかれなかったという話を聞いてから、「これは他人事ではない」と感じ、少しずつ情報を集め始めました。

現実を知ることは、決して私たちを不幸にするためではありません。むしろ、「どんなリスクがあるか」を知ることで、「それなら、こう備えよう」と前向きに考えるきっかけになります。たとえば、一人暮らしの場合、

  • 体調を崩しても助けを呼びにくい
  • 認知機能が落ちてきても、気づいてくれる人が少ない
  • 気持ちが塞ぎ込んだとき、長く引きこもりがちになる

といったリスクが高まります。これを聞いて「やっぱり怖い」と感じるかもしれませんが、「では、どうすればいいか?」と一歩踏み込んで考えることが大切です。

たとえば、地域の見守りサービスに登録する、近所に一人でも気軽に話せる人をつくる、かかりつけ医を早めに決めておくなど、できる対策はいくつもあります。大事なのは、「何も知らない」「何もしていない」という状態で歳をとらないこと。現実を直視するのは少し怖いですが、その一歩こそが、実は一番大きな安心材料になるのです。

私自身、「怖いから目をそむけていた時期」から、「怖いけれど、知って準備しよう」と切り替えたことで、むしろ気持ちが軽くなりました。あなたも、まずは「知ること」から始めてみませんか。

老後の生活費とお金の備えを「見える化」する

  • 毎月いくらあれば、自分らしく暮らせるかをざっくり計算してみる
  • 年金見込額・貯蓄・今後の収入の「全体像」を紙に書き出す
  • 不安を減らすには「節約」だけでなく、「無理のないプチ稼ぎ」も視野に入れる

おひとりさま老後の不安で、一番大きいのはやはり「お金」ではないでしょうか。私もかつては、「年金だけで足りるのか」「貯金はこれで十分なのか」と、夜中に何度も頭の中で計算を繰り返していました。ところが、実際に紙に書き出して「見える化」すると、頭の中だけでぐるぐる考えていたときより、ずっと冷静になれたのです。

ここでは、ざっくりとしたイメージをつかむために、ひとり暮らしの老後の毎月の生活費の目安を表にしてみます。もちろん地域やライフスタイルによって変わりますが、「自分ならどうか」を考える参考にしてみてください。

【おひとりさま老後の主な支出イメージ(月額)】

項目金額の目安(例)コメント
住居費(家賃・管理費)50,000〜80,000円持ち家か賃貸かで大きく変動
食費30,000〜40,000円外食が多いとさらに増える
光熱費・通信費15,000〜20,000円電気・ガス・水道・スマホ・ネット
日用品・雑費10,000〜15,000円洗剤・ティッシュ・衣類など
医療・保険10,000〜20,000円持病や保険内容により差が出る
交際費・趣味10,000〜30,000円ここをどう確保するかが「豊かさ」

こうして並べると、「思ったよりかかるな」と感じる部分もあるかもしれませんが、逆に「ここは工夫できそうだ」と気づく部分も見えてきます。大事なのは、「足りる・足りない」を感覚ではなく数字で把握することです。

そのうえで、

  • もう少し続けられそうな仕事はないか
  • 得意なことを活かした軽い在宅ワークはできないか
  • 不要な固定費(サブスク・保険)はないか

などを見直していくと、「意外となんとかなるかもしれない」という感覚が生まれてきます。私も、ケーブルテレビを解約して動画配信サービスに切り替えたり、使っていない保険を整理したりするだけで、月に1万円ほど浮かせることができました。これは、老後資金に回せば年単位ではかなり大きな差になります。

お金の不安は、向き合うのが怖いからこそ先送りしがちですが、一度数字にしてしまえば、あとは調整の問題です。あなたも、まずは「紙に書き出す」ことから始めてみてはいかがでしょうか。

住まいをどうするかは「老後の安心度」を決める

会話を楽しむ
  • 持ち家・賃貸・サービス付き住宅など、選択肢を早めに調べておく
  • 段差の多い家・駅から遠い家は、将来の負担になる可能性が高い
  • 「どこで、誰に囲まれて、どう暮らしたいか」を具体的にイメージする

おひとりさま老後にとって、住まいはまさに「安心の基地」です。どんなに貯金があっても、住環境が合わなければ、日々の暮らしは窮屈なものになります。逆に、広くなくても、自分に合った場所・サイズの住まいであれば、心も体もずっと軽くなります。

たとえば、私の友人Aさんは、郊外の一軒家に長年住んでいましたが、60代で駅チカのコンパクトなマンションに住み替えました。「庭いじりは好きだったけど、草取りや雪かきがつらくなってきた」とのことで、「将来、車を手放しても暮らせる場所にしたかった」と話していました。結果、買い物や病院も徒歩圏内になり、以前より人と会う機会も増えたそうです。

住まい選びで意識したいポイントを、簡単に3つ挙げてみます。

  • 段差や階段が少なく、将来も暮らしやすい間取りか
  • スーパー・病院・駅までの距離が、自分の足でもなんとかなる範囲か
  • ご近所や管理人さんなど、ちょっとした会話ができる人がいる環境か

今は元気でも、10年後・20年後の自分を想像すると、「今の家のままで大丈夫か?」という視点が生まれます。もちろん、すぐに引っ越す必要はありません。ただ、「選択肢を調べておく」「賃貸だと高齢者は借りにくいこともある」などの現実を知っておくことで、いざというときの判断がスムーズになります。

私自身も、今の住まいであと何年暮らせそうか、もし階段がきつくなったらどうするかなど、紙に書きながら整理してみました。すると、「70代後半くらいまでには、エレベーター付き・駅チカの小さな部屋に移るのもありだな」と、ぼんやりとした不安が、一つの選択肢として形になってきたのです。住まいは大きな決断ですが、「今から考える」ことが、未来の自分への何よりのプレゼントになるのではないでしょうか。

健康寿命をのばす「ゆるい習慣」を身につける

  • 激しい運動よりも、「毎日少し長く歩く」「階段を使う」などの小さな習慣が大事
  • 定期検診を面倒がらず、「早めに見つけて軽いうちに対処する」意識を持つ
  • 食事・睡眠・ストレスケアのバランスが、老後の元気を左右する

お金をどれだけ用意しても、最後は「体が動くかどうか」が、暮らしの質を大きく左右します。おひとりさま老後では、なおさら自分の足で歩けることが大切です。とはいえ、いきなりジムに通ったり、ハードなトレーニングをしたりする必要はありません。むしろ、続けられる「ゆるい習慣」こそが、健康寿命のカギになります。

たとえば、

  • エスカレーターではなく、1日1回は階段を使う
  • バスを一駅手前で降りて、少しだけ余分に歩く
  • 夜遅くの間食を「週に2回だけ」にしてみる

こうした小さな工夫でも、1年・2年と積み重ねれば大きな差になります。私も数年前から「1日8,000歩」を目標に、スマホの歩数計アプリを見ながら歩くようにしました。最初は5,000歩でもヘトヘトでしたが、今では8,000歩が当たり前になり、階段も以前よりラクに上れるようになりました。

また、定期検診をきちんと受けることも欠かせません。特におひとりさまは、「体調の変化に気づいてくれる家族」がいないぶん、自分で自分の体調を管理する必要があります。面倒だと感じがちな血液検査やがん検診も、「将来の自分を助けるための投資」と思うと、少しだけ腰が軽くなります。

食事についても、完璧な健康食を目指さなくて構いません。ただ、

  • 野菜とたんぱく質を意識してとる
  • 清涼飲料水や甘いお菓子を「毎日」から「たまに」にする
  • お酒は「楽しく飲める量」でやめておく

といったゆるいルールを作るだけでも、体調は着実に変わってきます。「続けられる工夫」ができれば、それは立派な老後対策です。あなたも、自分にできそうな「ゆるい習慣」を一つだけ選んで、今日から試してみませんか。

人とのつながりを意識してつくる・育てる

コミュニケーション
  • 友人・元同僚・地域の人など、「顔なじみ」を意識して増やす
  • 趣味のサークルや習いごとは、「孤独予防の保険」として考える
  • オンライン(SNS・趣味のコミュニティ)も、使い方次第で強い味方になる

おひとりさま老後で、見落としがちなのが「人とのつながり」です。仕事をしているときは、嫌でも人と関わりますが、退職すると一気に人間関係が減ってしまうことがあります。私の知人にも、定年退職後にほとんど外出しなくなり、気づいたら週に一度しか人と話さない生活になっていた、という方がいました。

そこで意識したいのが、「人付き合いを老後の大事な資産と考える」という視点です。たとえば、

  • 昔の同僚と、年に1〜2回は近況報告をかねて食事に行く
  • 近所で挨拶を交わす人を、一人でも二人でも増やす
  • 趣味のサークルや教室に、「一歩だけ」踏み出してみる

といった小さなアクションでも、時間をかけて続けることで「ささやかなつながり」が増えていきます。私は60歳を目前に、地域のウオーキング会に参加しました。最初は知らない人ばかりで不安でしたが、同じコースを歩いているうちに顔なじみになり、今では「最近どう?」と声をかけ合える仲間ができました。

また、オンラインのコミュニティも、うまく使えば心強い味方になります。同年代の交流サイトや、趣味の掲示板、動画配信のコメント欄など、「ゆるくつながれる場」は意外と多くあります。もちろん、ネットの情報には注意が必要ですが、「一人で黙り込む時間」を少しでも減らす工夫としては、とても有効です。

「深いつき合い」だけが人間関係ではありません。
挨拶を交わす、立ち話をする、一言だけメッセージを送る。そうした小さなつながりの積み重ねが、「ひとりぼっちではない」という感覚を支えてくれます。あなたは今、気軽に連絡できる人が何人くらい思い浮かびますか?もし「少ないな」と感じたら、今日一人だけ、久しぶりのメッセージを送ってみるのもいいかもしれません。

仕事・社会との「ゆるいつながり」を持ち続ける

  • 完全にリタイアせず、「少しだけ働く」選択肢も考えてみる
  • ボランティアや地域活動は、「第二の居場所」づくりにつながる
  • 収入だけでなく、「役に立っている実感」が心の健康を支える

おひとりさま老後の不安を減らすうえで、「仕事をどうするか」は重要なテーマです。「もう一生分働いたから、あとはのんびりしたい」という気持ちもよくわかりますが、実際のところ、少しだけでも社会とつながっていると、気持ちがうんと軽くなるのも事実です。

たとえば、週に2〜3日、短時間だけのパート勤務や、経験を活かした顧問・相談役という形で関わる方法があります。私の友人Bさんは、定年後に以前の仕事の経験を活かして、地域の商店街のIT化をサポートするボランティアを始めました。「収入はわずかだけど、『ありがとう』と言ってもらえるのがうれしい」と話しています。

また、地域のボランティア活動や、NPOのサポートなども、立派な「社会とのつながり」です。

  • 子ども食堂のお手伝い
  • 図書館での読み聞かせ
  • 地域イベントのスタッフ

など、体力や興味に合わせて選べる活動はたくさんあります。こうした場所には、自分と同じように「第二の居場所」を探している人が多く、自然と仲間も増えていきます。

おひとりさま老後では、「自分はまだ誰かの役に立てる」という実感が、孤独感をやわらげてくれます。収入という意味でも、月に数万円でも入ってくると、お金の不安も少しずつ薄れていきます。働き方を「ゼロか100か」で考えず、20〜30%くらいの力で続けるイメージを持つと、心も体もラクになりますよ。

もしものときに備える「手続き」と「書き残し」

  • かかりつけ医・緊急連絡先・保険の窓口を、自分で把握しておく
  • 介護が必要になったときの連絡先や、相談窓口をメモにしておく
  • エンディングノートで、「自分の希望」をゆっくり書き残しておく

話題にしづらいテーマですが、「もしものとき」の備えは、おひとりさま老後にとって非常に重要です。倒れたとき、認知症が進んだとき、入院や介護が必要になったとき…。そのときに慌てないように、元気なうちにできる準備をしておくことが、未来の自分を助けます。

まず、

  • いつも通っている病院やかかりつけ医の連絡先
  • 加入している保険の会社名・証券番号・問い合わせ窓口
  • 近くに住む親族や、信頼できる友人の連絡先

を、一枚の紙にまとめておくと安心です。私は、財布に入るサイズのカードに「緊急連絡カード」を作り、常に持ち歩くようにしています。これがあれば、万が一のときに、周囲の人も動きやすくなります。

次に、介護や入院が必要になったときに相談できる窓口(地域包括支援センターなど)を、あらかじめ調べておくと、いざというときに慌てずにすみます。「どこに相談したらいいかわからない」という状態が、一番つらいからです。

そして、もう一歩踏み込んだ準備として、「エンディングノート」があります。

  • 延命治療をどこまで望むか
  • 葬儀やお墓についての希望
  • 大切な人へのメッセージ

などを、自分のペースで書き残しておくノートです。書いているときは少し胸がつまるかもしれませんが、「これで少しは周りの人の負担を減らせるかな」と思うと、不思議と心が落ち着いてきます。**エンディングノートは「死の準備」ではなく、「安心して今を生きるためのノート」**だと私は感じています。

デジタルを味方にして「安心」と「楽しみ」を増やす

  • スマホやタブレットを、「怖いもの」ではなく「便利な道具」として少しずつ慣れる
  • お金の管理・健康管理・連絡手段として、最低限のアプリを使いこなす
  • オンライン趣味や動画・音楽で、「ひとり時間」を豊かにする

60代の中には、スマホやパソコンが苦手な方も少なくありません。私も最初はそうでしたが、使えるようになると、「こんなに便利な道具を怖がっていたのか」と驚きました。おひとりさま老後では、デジタルはうまく使えば心強い味方になります。

たとえば、

  • 家計簿アプリで、毎月の支出を自動で記録する
  • 歩数計アプリで、日々の運動量をチェックする
  • ビデオ通話アプリで、遠くの家族や友人と顔を見ながら話す

といった使い方をするだけでも、「お金・健康・人とのつながり」をサポートしてくれます。最初からすべてを使いこなそうとする必要はありません。興味のあるものを一つだけ選んで、少しずつ慣れていけば十分です。

また、動画配信サービスで好きな映画やドラマを見る、音楽アプリで懐かしの歌を聴く、趣味のオンライン講座を受けるなど、「ひとり時間を楽しむ道具」としてもデジタルは大活躍します。私の知り合いの70代の方は、タブレットでオンラインの水彩画教室に参加し、「家にいながら仲間ができた」と目を輝かせていました。

もちろん、ネットのトラブルや詐欺には注意が必要ですが、「怖いから何も使わない」というのは、もったいない時代です。信頼できる家族や友人、自治体の講座などを頼りながら、少しずつデジタルと仲良くなっていきましょう。

心の持ち方を整える:「ひとり時間」を敵にしない

  • 「ひとり=さみしい」だけでなく、「ひとり=自由」という側面にも目を向ける
  • 小さな楽しみ(コーヒー、読書、散歩など)を、自分で用意する
  • 過去や他人と比べすぎず、「今できること」に意識を向ける

おひとりさま老後で一番大切なのは、もしかするとこの「心の持ち方」かもしれません。私も、友人が家族で集まる話をしているときに、ふとさみしさを感じることがあります。しかし、そこで「自分はひとりだから不幸だ」と決めつけてしまうと、心はどんどん重くなってしまいます。

ひとりで生きるということは、「自分の時間を自分でデザインできる」ということでもあります。
朝の散歩ルートを変えてみる、いつもより少し良いパンを買ってみる、読みたかった本を一冊ずつ味わう…。誰かに合わせる必要がないからこそ、自分のペースで楽しみを見つけることができます。

また、「ないもの」を数えるより「あるもの」に目を向けることも大切です。

  • 今日もなんとか歩けた
  • 温かいご飯を食べられた
  • 話しかけてくれた店員さんがいた

こうした小さな出来事に「ありがとう」と心の中でつぶやくだけでも、少しずつ気持ちが変わってきます。私も、寝る前に「今日ありがたかったことを3つ思い出す」という習慣を続けているのですが、不思議と心が落ち着いて眠りにつけるようになりました。

おひとりさま老後を豊かにするうえで、「状況」だけでなく「それをどう受け止めるか」も大きな要素です。ひとりだからこそ味わえる静かな時間を、自分なりに大切にする。 そんな心の姿勢が、これからの毎日をやさしく支えてくれるのではないでしょうか。

今日から始められる「おひとりさま老後準備」チェックリスト

  • 不安を書き出し、「お金・健康・つながり」のどこに属するか分けてみる
  • 月の支出を、ざっくりでいいので1か月だけメモしてみる
  • 新しい人間関係(サークル・習いごと・オンライン)に一歩だけ踏み出してみる

ここまで読んでいただいて、「やることが多くて、かえって不安になった」と感じたかもしれません。ですが、すべてを一度にやる必要はまったくありません。 むしろ、「今日これだけはやってみよう」という一つを選び、実際に手を動かしてみることが一番大切です。

たとえば、

  • 今の不安を書き出して、3つのカテゴリに分けてみる
  • 通帳や年金定期便を眺めながら、現状の「お金の全体像」を把握する
  • 近所の公民館でやっている講座を、インターネットや掲示板で調べてみる

どれか一つでも行動に移せば、「何もしていない自分」から一歩前進したことになります。私も最初は、年金定期便を引き出しから出して「ふーん」と眺めるだけでした。でも、それがきっかけでファイナンシャルプランナーに相談してみようと思い、結果的に老後の家計の見通しがかなりクリアになりました。

行動を起こすときのコツは、「完璧を目指さないこと」です。気分が乗らない日は、チェックリストを眺めるだけでも構いません。大事なのは、「おひとりさま老後」について考える時間を、少しずつ自分の生活の中に組み込んでいくことです。その積み重ねこそが、将来のあなたを支える一番確かな土台になるはずです。

まとめ:豊かな「おひとりさま老後」は、今日の小さな一歩から

ここまで、「豊かなおひとりさま老後」のためにできる具体的な対策を、お金・住まい・健康・人間関係・心の持ち方など、さまざまな角度からお話ししてきました。

振り返ると、ポイントは次のように整理できます。

  • お金・健康・人とのつながりという3本柱をバランスよく整えること
  • 現実を知って「見える化」し、小さな行動に落とし込むこと
  • ひとり時間を敵にせず、「自分で自分を大切にする」習慣を育てること

おひとりさま老後という言葉には、どうしても不安やさみしさのイメージがつきまといます。しかし、視点を変えれば、自分のペースで、自分らしく生きていける自由な時間でもあります。その自由を、怖がるだけで手放してしまうのか、それとも上手に活かしていくのかは、今の私たちの選び方しだいです。

今日お伝えしたことの中から、あなたが「これならできそうだ」と思ったことを、一つだけで構いませんので、ぜひ実際に試してみてください。ノートに不安を書き出すのでもよし、近所をいつもより5分長く歩くのでもよし、久しぶりの友人にメッセージを送るのでもよし。

豊かなおひとりさま老後は、特別な誰かだけが手に入れられるものではありません。
60代の今、この瞬間から積み重ねていく小さな一歩一歩が、あなたの未来の笑顔をつくっていきます。

さて、この記事を読み終えた今、あなたが「最初の一歩」として選ぶのは、どの行動でしょうか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次