通夜や葬儀で喪主を務めるときに知っておきたいこと

こんにちは。60代になり、葬儀の場に立つことが少しずつ増えてまいりました。
つい先日、長年の友人を亡くし、その通夜と葬儀で喪主を務めさせていただきました。葬儀という場は、悲しみに包まれながらもやらなければならないことが山のようにあり、気持ちの整理をする暇もありません。ですが、その経験が今、同じような立場になるかもしれない方々への少しでもお役に立てるのではないかと思い、このブログを書いています。
喪主としての役割、振る舞い、そして心構えまで、60代の女性の視点から綴ってみたいと思います。
喪主の基本的な役割とは
喪主は、葬儀全体を取り仕切る代表者として、多くの判断と対応を求められます。たとえば以下のような役割があります。
- 葬儀社や寺院との連絡・打ち合わせ
- 参列者への挨拶と応対
- 会計や香典の管理
これらを一人ですべて抱えるのは大変ですので、信頼できる家族や葬儀社のサポートが不可欠です。
私の場合、娘が同席してくれて細かな連絡事項や香典帳の管理を担ってくれました。「お母さんは、喪主として気持ちの整理をしていればいいよ」と言ってくれたあの言葉には、本当に救われました。
お通夜・葬儀での挨拶の心構え
喪主としての挨拶は、葬儀の空気をやさしく包み込むような役割を持ちます。
感謝の気持ちを忘れずに、落ち着いた声で語りかけることが大切です。たとえば通夜の冒頭で、
「本日はご多忙の中、亡き○○のためにご会葬いただき、誠にありがとうございます」
といった一言で十分です。涙をこらえるのが難しいこともありますが、無理に抑え込まず、気持ちのままに話すことの方が参列者の心に届くと私は感じました。
実際に、声が震えてしまった私の挨拶に「そのままで良かったよ」と言ってくださった親戚の言葉が今でも心に残っています。
喪主が行うべき準備とスケジュール
通夜から葬儀、火葬まではあっという間に過ぎていきます。
その流れの中で、事前に準備しておくと慌てずに済むことがあります。
- 親族への連絡網の整備(電話番号や住所録)
- 遺影や位牌の手配、祭壇の希望の確認
- 会場のレイアウトや受付の配置確認
私の時は、連絡網が曖昧で通夜前夜に連絡ミスが発覚し、慌てて深夜までやり取りをすることに。メモや連絡表を残す、役割分担を明確にしておくことが本当に重要です。
香典の受け取りと管理について
香典は現金でいただくものなので、管理の正確さが大切です。
私がお願いした葬儀社には香典帳の作成支援サービスがあり、香典の記帳・集計をサポートしてくれました。助かったポイントは次の3つです。
- 差出人と金額をすぐに記録(記帳簿と控え)
- 後日の香典返しリストを作成
- 会計帳簿と収支報告書にまとめる
地域ごとに香典返しの習慣や品物が異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。 たとえば、私の住む地域では「即返し」が主流でしたが、親戚が多く住む別の県では後日改めてお返しをする形式でした。
表にまとめると以下のようになります:
| 地域 | 香典返しの形式 | 一般的な品物例 |
|---|---|---|
| 関東 | 即返し | 海苔・タオル・茶葉など |
| 関西 | 後日返し | 洗剤・カタログギフト |
葬儀後に待ち構える手続きの数々
葬儀が終わっても喪主の役割は終わりません。
私が体験しただけでも、以下のような手続きが次々とやってきました:
| 手続き項目 | 期限 | 内容 |
|---|---|---|
| 死亡届 | 7日以内 | 市区町村役場に提出 |
| 年金受給停止 | 速やかに | 年金事務所へ連絡 |
| 健康保険の脱退手続き | 14日以内 | 保険証の返却等 |
| 相続手続き | 3か月以内 | 財産の把握・分配等 |
相続に関しては、税理士や司法書士などの専門家に相談することで、トラブルや手続きの煩雑さを避けることができます。
私は司法書士にお願いしたことで、書類の不備もなくスムーズに対応でき、精神的にも楽になりました。
喪主の振る舞いで気をつけたいこと

喪主としての態度や立ち居振る舞いは、参列者の心にも静かに伝わっていくものです。
- 姿勢を正し、控えめな態度を心がける
- スマホの音や通知は事前にオフに
- 悲しみは抑え込まず、自然体でいることが大切
控室で一人になった時に涙があふれた私に、叔母がそっとハンカチを差し出し「あなたが泣ける時間があって良かった」と言ってくれたのが、忘れられない瞬間です。
女性ならではの気配りポイント
60代の女性は、無意識のうちに場の空気を整える力を発揮していることが多いように思います。喪主としてもその役割は生かされる場面が多々あります。
- 遠方から来た方へ飲み物を差し出す
- 年配者の足元を気遣って席を整える
- 雨の際には傘をさっと差し出す
こうした些細な心配りが、葬儀という重い場に柔らかさを加えてくれます。**ただし、自分の体調を犠牲にしてまで頑張りすぎないこと。**これもまた大切な心得です。
精神的に立ち直るためのヒント

葬儀のあと、静まり返った家に帰ってからが本当の「喪の時間」かもしれません。
私が心の整理のために実践したことは、次の3つです。
- 日常のリズムを少しずつ取り戻す(早起き、食事、散歩)
- 信頼できる人と話す(近所の友人、お寺のご住職など)
- 思い出を語り合う(仏壇に話しかけるのも効果的です)
「今日は花を替えてみよう」と思ってお仏壇に向かう時間が、自然と私の心を整えてくれました。
最後に:喪主の務めを終えて思うこと
喪主とは、文字どおり家を守る柱のような存在です。
ですが、**決してすべてを一人で抱え込む必要はありません。**頼れる人には頼り、自分の感情にも素直になってください。
60代という年代は、人生の大きな節目をいくつも経験していく時期。葬儀もまた、そのひとつです。
私の小さな経験が、どなたかの道しるべになれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
