「退職金で買った“高級腕時計”が、老後の孤独を深くした話」

五月も終わりに近づき、朝の空気が少し湿り気を帯びてきました。
最近は近所の公園を歩いていると、紫陽花のつぼみが少しずつ色づき始めています。こういう季節になると、私は決まって「老後のお金は、数字だけでは測れない」と思うのです。
若いころは、お金があれば安心だと思っていました。
しかし、60代になってから見えてくるものは、銀行口座の残高だけではありませんでした。
今日は、最近アメブロやニュース記事を見ていて、妙に気になったテーマを書いてみたいと思います。
それは――
「退職金で“資産になる趣味”を始めた男性の末路」
という、少し変わった話です。
最近、「高級腕時計は資産」「ヴィンテージ品は老後の投資になる」という情報をよく見かけます。
NISAや配当株の話題とは違い、“趣味と資産形成を同時に楽しむ”という考え方です。
ですが、この話には、数字には出てこない落とし穴がありました。
◆>>8年連続WEB売上No.1 ウルトラ育毛剤 無添加無香料、医薬部外品 の育毛剤「チャップアップ(CHAPUP)」「老後の資産形成」と「趣味投資」を混ぜた瞬間、人は少しずつ孤独になる
60代になると、不思議なもので「これからの楽しみ」を探し始めます。
仕事一筋だった男性ほど、その傾向が強い気がします。
退職後、急に時間が増えるからです。
朝5時に起きていた人が、突然「今日は何をしようか」と考える生活になります。
私も最初は落ち着きませんでした。
新聞を読んでも昼前。
スーパーに行っても昼前。
洗濯しても昼前。
「あれ、人生ってこんなに長かったか」
と思ったものです。
そんなとき、YouTubeやブログで流れてくるのが、
「ロレックスは値下がりしにくい」
「高級万年筆は資産になる」
「オーディオ機器は海外需要が高い」
という情報でした。
アイランドタワークリニック 自毛植毛成約プロモーション退職金で“価値が落ちにくい趣味”を始める男性たち
最近、意外と増えているそうです。
昔なら盆栽や釣りだった趣味が、今は「リセール前提の趣味」に変わっています。
つまり、
「楽しみながら資産形成」
という考え方です。
たしかに理屈はわかります。
銀行に預けても金利はわずか。
年金だけでは将来が不安。
NISAも暴落が怖い。
それなら「自分が楽しめるモノ」にお金を使おう――。
非常に現代的な考え方です。
ただ、この話には誰も書かない“静かな副作用”がありました。
ロリポップレンタルサーバー10日間無料お試しはこちら「資産価値」で物を見るようになると、人生の景色が変わる
ある知人の話です。
65歳で退職し、退職金の一部で高級腕時計を買い始めました。
最初は一本だけだったそうです。
「老後くらい、自分にご褒美を」
そんな軽い気持ちだったと言います。
しかし、そこから少しずつ変わっていきました。
次は限定モデル。
次は海外人気モデル。
次は中古市場価格。
気づけば、毎朝やることが「相場確認」になっていました。
株価を見るように、腕時計の価格を見る毎日です。
すると不思議なことに、友人と話していても、
「それ、将来的に価値ある?」
「その趣味、資産性あるの?」
という考え方になってしまったそうです。
私はこの話を聞いたとき、少し怖くなりました。
なぜなら、人間関係まで“含み益”で見るようになるからです。
なんだか最近、気持ちも体もスッキリしない。そんな日に寄り添う田七サプリ。老後に本当に減っていくのは「お金」ではなく「会話」でした
60代になると、急に電話が減ります。
会社関係の連絡もなくなり、飲み会も減ります。
子どもたちも忙しい。
すると、人は「物」と話し始めます。
時計を磨く。
カメラを眺める。
オーディオを触る。
もちろん趣味は悪いことではありません。
むしろ、生きがいとして非常に大切です。
しかし、“資産価値”が混ざった瞬間、趣味は少しだけ冷たくなります。
「これはいくらになる」
「値崩れしないか」
「売るタイミング」
そう考え始めるからです。
昔、父が使っていた安物のラジオは、たぶん数百円の価値しかありません。
でも、夏の夕方に一緒にプロ野球を聞いた記憶は、今でも鮮明です。
あれは“資産”ではありませんでした。
けれど、人生の価値でした。
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最後に――退職金で買った高級腕時計を、孫が選んだ理由
ここで、少し驚いた話を書きます。
先ほどの知人ですが、ある日、突然倒れて入院しました。
大きな病気ではありませんでしたが、「もし自分に何かあったら」と考えたそうです。
そして、自慢だった高級腕時計を整理することにしました。
査定額はかなり高額だったようです。
本人も満足そうでした。
ところが、そのとき一緒にいた小学生の孫が、一本だけ「これ欲しい」と言った時計がありました。
それは――
市場価値が一番低い、古びた国産時計でした。
傷だらけで、査定額もほとんどつかなかったそうです。
なぜそれを選んだのか聞くと、孫はこう言いました。
「だって、おじいちゃん、これ着けてる時が一番楽しそうだったから」
知人は、その場で泣いてしまったそうです。
結局、人が最後に覚えているのは“値段”ではありません。
「その人が、どんな顔をしていたか」
なのだと思います。
老後資金も、年金も、NISAも、もちろん大切です。
ですが、数字だけで人生を固めすぎると、人は少しずつ“感情の配当金”を失っていくのかもしれません。
梅雨前の風が吹く夕方、私はそんなことを考えながら、今日も古いマグカップでコーヒーを飲んでいます。
そのマグカップは100円ショップで買ったものです。
けれど、不思議と捨てられません。
きっと、人間の老後というのは――
「いくら残ったか」より、
「何が残ったか」のほうが大事なのでしょう。


